御質問は、控えブロック設置の件では有りますが実は別の問題も有ります まずは控えブロックの件ですが、建築基準法施工令では高さ1,2mを超えるブロック塀には幅3,4m以下で高さの1/5以上の突出した控えブロックの設置が義務付けられています。高さの規定は高低差のある場合は低い側の地点より計測を致しますので御試問の現場は1,5mと判断されます。ブロック塀自体は1,1mで設置義務は有りませんが控え設置をした方が良いと考えます。 もう一つの問題点ですが、こちらの方はかなり深刻な問題です。 現在の鉄筋コンクリート基礎に鉄筋が出ていない点です。 建築基準法上縦筋は基礎内において横筋にかぎ掛けをしなければならないと定められています。但し書きにおいても鉄筋径の40倍以上の基礎定着が有る場合はかぎ掛けをしなくても良い事になっています。 上記の内容で現在の基礎上にブロック積みをすること自体が違法になってしまいます。おそらく基礎に後施工アンカー等を使用した上での施工を計画していたと考えられますが、後施工アンカー使用も建築学会設計規準で基礎への定着使用を禁止されていますので、使用を控えて下さい。 以上の内容をご検討の上お施主様とのお打ち合わせをして下さい。 |